成長期の歩行時や正座で膝に痛みを抱えたオスグッド病の施術例を紹介【症例報告】
症例報告
こんにちは!
スタッフ荒川です!
今日は1年以上前からオスグッド病で、膝の痛みに悩まされている方の経過報告をさせていただこうと思います。
成長期特有の疾患でもあるオスグッド病は一度痛みが出ると、今回の方のように慢性化することがしばしばあります。
特に直近1年間で身長が急激に伸びたり、体重が変化していたり、運動や部活動など身体を動かす機会が増えていると起こりやすいです。
今回の方も、急激な身長の増加により最初は両膝の痛みがありましたが、1年経過した今でも右膝のみ痛みが残っているという状態でした。
当初は歩くだけでも痛みが強く、膝に物が当たると痛いため正座もできない状態とのことでした。
初回来院時の様子
今回来院していただき、身体の状態を評価しても、右膝の圧痛(指圧での痛み)、正座での痛み、長時間座っている状態で動き始めると痛いという状態でした。
今は、歩行時の痛みは軽減しているようですが、痛くなりそうという不安と違和感が残っており歩き方もぎこちない様子でした。
およそ60分の施術を行い、姿勢の確認や全身の循環の確認を行いました。
身体の状態としては膝自体の問題というよりも、全身の緊張が高く呼吸も浅い状態で胸郭や頸部の可動域制限もありました。施術を進めていくと、腰の症状や痛みをかばったことによる不良姿勢が気になるということも本人の訴えとして出てきました。
施術は今回は主に胸郭周りや頸部〜頭部を行いました。
施術後は全身リラックスしている状態をご本人にも実感していただいており、姿勢も施術前より良くなっていると感想をいただきました。
評価を行うと、膝の圧痛や正座を行っても痛みがなくなり、全身が軽くなっているとのことでした。
その後、簡単に施術中の説明と今後の予防方法のアドバイスをさせていただき初回は終わりとなりました。
2回目来院時の様子
2回目来院時には膝の痛みは完全に消えており、正座も問題なく可能で、本人も膝の痛みが取れたので、少し前向きになっているとのことでした。
膝の痛みがある時期は運動も控えていたようですが、前回の施術後から運動中も膝の状態が気にならないとのことでした。
今回は、夜間の眠りの浅さが気になるということで、自律神経系の調節がまだ必要そうだったので、その点を施術しました。施術後は前回よりもさらにリラックスできており、深い呼吸もできていました。膝の痛みは完全に消失していて、1年以上悩まされた膝の痛みから解放されて、すごく明るい表情になっていました😄
症状が膝に出ている場合でも、精神の不安感から神経的問題で症状が出ているケースや、不良姿勢からメカニカルストレスによる身体的な問題で症状がある場合もあります。原因が一つではないことが多く、身体全体の問題として症状を捉えていく必要があります。
今回も症状は膝の痛みでしたが、膝自体をあまり施術することなく改善しています。成長期の多感な時期には、身体の状態だけでなく感情などの精神的・心理的な影響を受ける事も大いにあり得るため、自律神経系の改善なども効果的で症状が軽減することもあります。
整形外科でのストレッチやマッサージで改善が見られない方や、今回の方のように同じようなお悩みがある方、痛みに悩んでいる方はぜひ一度ご相談いただければと思います。
成長期特有の疾患のブログをあげているので気になる方はそちらもご覧ください!