成長期の不良姿勢は幼児期の生活習慣が重要!?【札幌円山整体院が教える不良姿勢の原因】

目次

不良姿勢の原因

幼児期のおすわりやハイハイなどの基本動作の練習不足

幼児期の基本動作(おすわり、ハイハイ、立ち上がり、歩行など)は、子供が自身の身体を認識し、空間内での動きを学ぶ上で非常に重要です。これらの動作を通じて、バランス感覚、体幹の安定性、筋力、そして固有感覚が発達します。

おすわりでは、重力に逆らって体を支える筋肉(特に体幹の筋肉)が発達し、背骨を正しく支持するための基盤が作られます。これを経験しないと、背骨の自然なカーブが保たれず、猫背や腰が反るなどの不良姿勢を招く可能性があります。

ハイハイは、左右の四肢を交互に動かすことで、手足の協調性や体幹の安定性が向上し、全身の動きの連動が学習されます。これが不足すると、運動におけるバランスが取りにくくなり、姿勢が崩れる原因になります。

基本動作を十分に経験しないと、成長後の動作や姿勢に悪影響を及ぼしやすく、正しい姿勢を保つための身体機能の基盤が形成されにくくなります。

固有感覚機能の低下

固有感覚は、身体がどのような位置にあるかを感知する機能であり、正しい姿勢を維持するために不可欠です。固有感覚が低下すると、自分の体がどのような姿勢をとっているのかを正確に把握することが難しくなり、不良姿勢が固定化される原因となります。

固有感覚が低下する要因には、運動不足、姿勢の悪さを繰り返す習慣、神経機能の低下などがあります。これにより、立っているときや座っているときに身体がどのように配置されているかを正確に認識できなくなり、姿勢が乱れることがあります。

具体的な影響として、肩が前に出た猫背や腰の過剰な反りなどが見られることがあります。これらは、固有感覚が正確に機能していないために、正しい姿勢が取れないことから起こります。

固有感覚が正常に機能することは、姿勢の自己調整を可能にし、不良姿勢を防ぐために重要です。

体幹機能の低下

 体幹(コア)の筋肉は、姿勢を維持するための安定性を提供する役割があります。体幹機能が低下すると、姿勢を保つために必要な筋力やバランスが欠如し、身体が正しい位置を維持できなくなります。

体幹筋の役割は、背骨を支え、上半身と下半身の連動を助けることです。体幹筋が弱いと、腰や肩に負担がかかり、結果として猫背や反り腰などの不良姿勢が形成されやすくなります。

運動不足や長時間の座り仕事などで体幹筋が弱くなると、姿勢を長時間維持することが難しくなり、楽な姿勢(不良姿勢)を取る傾向が強くなります。

不良姿勢のまま成長すると、どんなデメリットがある?

幼児期に身体の動かす大切さ

幼児期のお座りやハイハイなどの基本動作は、全身をバランスよく動かすために非常に重要です。早く成長してほしいという気持ちで、ハイハイを飛ばして立つ練習や歩く練習を始める子もいますが、それにはリスクがあります。たとえば、手足をうまく使えなくなったり、転んだときにとっさに受け身が取れなかったりします。

特に、0歳から1歳半の間は首がすわり、寝返りやハイハイを通して筋力がつきます。この時期に無理に立たせるより、赤ちゃん自身が動きたくなるような環境を整えることが大切です。興味を持つおもちゃや広いスペースがあると、自然に体を動かし、正しい姿勢を保つための筋力も発達します。

もし、ハイハイがなかなかうまくいかない、興味を持たないなどの兆候が見られたら、特別な要因があるかもしれません。その場合は、ぜひご相談ください。

運動における体のコントロール

成長期に不良姿勢が続くと、体のコントロールがうまくいかなくなります。特にスマホやタブレットを長時間使う子どもは、手や指ばかり使い、体幹や足の感覚が低下しがちです。これにより、転びやすくなったり、怪我のリスクが増えたりします。

片足立ちなどでバランスをチェックし、固有感覚が鈍くなっていないか確認してみましょう。日常的にバランストレーニングを取り入れることで、姿勢を改善し、運動能力の向上につながります。

猫背や反り腰のリスク

体幹の機能が低下すると、猫背や反り腰といった不良姿勢になりやすくなります。小学生になると、重い鞄を背負うことでこれらの姿勢が悪化しやすくなりますが、体幹がしっかりしていると重い荷物を持っても姿勢が崩れにくくなります。

体幹が弱いと、背骨の動きが悪くなり、成長に支障が出ることもあります。たとえば、側弯症や腰椎分離症、成長期の腰痛につながることもあります。高校生になるまでは、過度な体幹トレーニングは必要なく、外で遊んだり、適度な運動をすることで自然に筋力がついていきます。楽しみながら体を動かす習慣が大切です。(結果につながるトレーニング

もし、不良姿勢や運動に不安がある場合は、当院の“スポーツ整体コース”をぜひお試しください。

体の動かし方や怪我予防のためのアドバイスも行っています。

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