成長期で最も成長する大切な時期【ゴールデンエイジのタイミングと効率的なトレーニング法】

目次

ゴールデンエイジ理論

スポーツや身体活動において、神経機能や身体機能が急速に発達する時期があります。

この時期は「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、適切なトレーニング指導や、本人のトレーニングやスポーツに対するモチベーションの管理が重要です。

ゴールデンエイジは一般的に9~12歳とされていますが、個人差があるため、それぞれのタイミングに合ったトレーニング指導が必要です。

この貴重なゴールデンエイジの時期を逃さないためには、スキャモンの成長曲線を活用し、成長と発達のタイミングに合わせてトレーニングを進めることが効果的です。

解剖学者であるスキャモンが提唱した理論では、成長を一般型(身長や体重・身体構造)、神経型(脳や神経系)、リンパ型(免疫系・リンパ系)、生殖型(生殖器)の4つに分類しています。

この理論に基づいて、一般型の成長を詳しく分析することで、ゴールデンエイジの時期を特定することができます。

ゴールデンエイジの時期の見つけ方

若年アスリートにおいて、特定のトレーニングで急激に成長する年齢があります。これを「最大発育年齢」と呼び、スキャモンの成長曲線の一般型と同様の成長を示します。

この最大発育年齢は、女性では1012歳、男性では1214歳頃にピークを迎えます。

これはちょうど第2次成長期にあたり、スキャモンの成長曲線の一般型が急激に伸びる時期でもあります。

この時期を目安にゴールデンエイジを特定するためには、一般型の変化、つまり身長や体重の変化を小さい頃から追うことが重要です。018歳までの身長と体重の増加率を表したグラフを用いることで、これを確認できます。

小学生などでは毎年身体計測を行うため、その際に身長や体重を記録し、1年間でどれくらいの変化があったかを確認すると良いかもしれません。

現在の身長と年間何センチ増加したかをグラフに当てはめ、このグラフの中で最も近いラインを探します。これにより、今後どれくらい身長が伸びるかをおおよそ予測できるようになります。その中で、10cm以上の身長の増加時期が最大発育年齢であり、ゴールデンエイジのタイミングといえます。

ゴールデンエイジの活用方法

多様なスポーツ体験

この時期に多くのスポーツや身体活動を経験させることで、運動能力の多様性を促進し、特定の競技への適性を探ることができます。また、この時期は神経系の発達も著しく、ダンスやサッカー、水泳や野球など競技を組み合わせることでより多彩な動きができるようになる時期でもあります。

技術の集中練習

基本的な運動スキル(走る、跳ぶ、投げるなど)やスポーツの基礎技術を習得するのに最適な時期とされています。

フォームやテクニックに焦点を当てた練習が効果的です。また、コーディネーショントレーニングや身体を協調的に動かすことでより技術が磨かれます。

楽しさを重視

楽しいと感じる経験が、スポーツへの興味と継続を促します。この時期は特にメンタル面への影響も大きく、プレッシャーを与えずに楽しさを重視した指導が重要になります。

モチベーションの向上や維持がパフォーマンスに影響を与えるため、トレーニングにも工夫が必要になります。

こちらも参照してください。(成長期のトレーニングの考え方

トレーニングの注意点

過度な専門化を避ける

この時期に特定のスポーツに特化しすぎることは避け、様々なスポーツを経験させることで身体のバランスの良い発達を促進します。野球やサッカーなど、一つのスポーツを専門的に学びたい場合でも、他のスポーツを“体験”することで身体に良い刺激を与えることができます。

適切な指導

子どもの成長速度や個性に合わせた指導を行うことで、最適な成長を支援します。

チーム競技だと全員が同じようなトレーニングを行いがちですが、成長期の時期は成長段階に個人差があるため、一人一人に合わせたトレーニングを考える必要があります。

 

オステオパシー治療院いぶきでは、パーソナルトレーニングのメニューもあります。

大人の方の身体の調子を整えるためのトレーニングも行いますが、成長期の子どものトレーニングやパフォーマンスアップのための動作指導も行っております。

詳しいトレーニング内容やどんな運動をするのか気になる方はお気軽にご相談ください。

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