側彎症の原因と症状の紹介【札幌円山整体院が教える早期発見が大切な側彎症の予防方法】

側彎症は、脊椎が左右に異常なカーブを描く状態を指します。

通常、脊椎は前後にわずかに彎曲していますが、側彎症では左右に曲がることが特徴です。

今回は側彎症の原因と症状について紹介したいと思います。

目次

原因

側彎症は、原因によっていくつかの種類に分類されます。

突発性側彎症

最も一般的なタイプで、全側彎症の約80%を占めます。

原因がはっきりと分かっておらず、さらに以下の3つに分類されます。

乳児側彎症: 3歳未満の子供に発症します。

小児側彎症: 3歳から10歳までの子供に発症します。

思春期側彎症: 10歳以上の子供に発症し、特に思春期の成長期に最も多く見られます。

先天性側彎症

出生時から存在し、脊椎の形成異常に起因します。

椎骨の奇形や融合により、成長とともに側彎が進行することがあります。

神経筋性側彎症

神経筋疾患(例:脳性麻痺、筋ジストロフィーなど)に関連して発症します。

筋肉や神経の異常が脊椎の曲がりを引き起こします。

退行性側彎症

成人に見られ、加齢による椎間板や脊椎の変性が原因です。

脊椎の退行性変化や骨粗鬆症が関与することがあります。

機能性側彎症

脊椎自体には異常がなく、例えば脚の長さの違いなど、体の他の部分の問題によって二次的に生じる側彎です。

このタイプは、根本的な問題が解決されると通常は改善します。

日常生活での環境因子が問題になっている場合が多いかもしれません。

成人側彎症

思春期に発症した側彎が成人まで進行する場合と、成人になってから発症する場合があります。

成人後の発症は通常、加齢や骨粗鬆症などが関与します。

症状

側彎症の症状は、曲がりの程度や位置によって異なります。

視覚的な異常

「背中の一方が隆起している」・「肩の高さが不均等」・「腰の一方がくびれている」

などの特徴があります。

痛み

重度の側彎症では、腰痛や背中の痛みが生じることがあります。

呼吸器系の問題

重度の曲がりによって胸郭が圧迫されると、呼吸が困難になることがあります。

また、もともと胸式呼吸が苦手という方が多い印象です。

筋力低下

姿勢の影響から肩周りや体幹の力が入りにくく、筋力低下が見られます。

精神的・心理的症状

姿勢の変化や痛みから精神的・心理的ストレスを受けることが多くあります。

脊柱は自律神経との関わりもあるため、自律神経が乱れる問題もあり、精神的に不安定になりやすいです。

自律神経を整えたいという方はコチラの記事もご覧ください。

予防

側彎症の多くは予防することが難しいですが、以下の点に注意することで、早期発見と管理が可能です。

定期的な健康診断

成長期の子供は定期的に健康診断を受けることが推奨されます。

特に成長期の間は数ヶ月単位で身体が大きく変化していきます。

急激な身長の増加・体重の増減があるため、骨や筋肉の成長のバランスが崩れることがあります。

このバランスの崩れから姿勢の崩れや筋肉のアンバランスが生まれ、側彎症へと繋がる可能性があります。

現在では、学校の健康診断でも検査項目になっているところが多いようです。定期的な検査をおすすめします。

適切な運動と姿勢の維持

脊椎を安定させるための、腹筋や背筋、肩甲骨周りの運動が大切です。

腹式呼吸やプランクなどの体幹と肩甲骨周囲が刺激されるトレーニングがおすすめです。

ただし、側彎症がある方は筋肉のバランスが崩れている可能性があるため、無理な筋トレは控えたほうがいいです。

トレーニングを行なっていて、痛みが出る・力の使い方が分からない・全身が力んでしまうという方はご自身だけで行わずに一度ご相談いただければと思います。

当院では、施術のほかにトレーニング・動作指導や正しいトレーニングメニューの考案を行うパーソナルトレーニングのメニューもございます。

身体に負担のかからない方法で行うトレーニングですの痛みがある方や、身体の使い方が分からないという方にもおすすめです。

少しでも身体の変化にお悩みがあれば、家族や専門医にまずは相談してみましょう。

治療を進めても改善しない場合はぜひ一度当院の施術を受けてみてください。

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