五十肩の痛みの原因は肩だけではない!?【札幌円山整体院が教える五十肩のセルフケア】

目次

五十肩とは

五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれる状態で、特に4060歳代に多くみられ、肩の痛みや運動制限が出る疾患です。

名前の由来は、典型的には50歳前後で発症することが多いからきていますが、若い人でも発症することがあります。

五十肩の特徴

五十肩は肩の関節包や靭帯、筋肉など、肩関節周囲の組織炎症によって痛みや可動域制限が生じます。

1.痛み

特に肩を動かしたときに強い痛みが生じますが、安静にしていても痛む場合もあります。

夜間痛が出ることがあります、夜眠れないことも多いです。

2.可動域の制限

肩が固まってしまって、腕をあげたり、背中に手を回したりといった迷言になります。これは関節包が縮んで硬くなる「拘縮」と呼ばれる状態によるものです。

3.慢性化

初期の痛みが治るのも、可動域の制限が残ることもありますが、数ヶ月から1年以上続く場合もあります。

五十肩の原因

明確な原因は分かっていません。

ですが、一般的に関与されると思われる原因があります。

・加齢による肩関節やその周囲の組織の変化

・長時間同じ姿勢や動作

・過度の使用と負荷

・糖尿病や代謝異常

五十肩の経過

五十肩はおおよそ三段階の経過を経て進行します。

それぞれの段階には、異なる症状や可動域の変化が見られます。

炎症期

期間:通常2~9ヶ月

主な症状

肩関節の強い痛みが特徴です。 特に夜間痛が激しく、目が覚めるほどの痛みが出ることがあります。

日常的な動作(例、髪をかす、服を着る、腕を上げるなど)で痛みが変わります。

痛みのために肩の可動域が徐々に制限されますが、この段階ではまだ動くことが可能です。

病状

肩関節周囲の組織で炎症が起こります。

関節の炎症が進むことで、肩関節の動きに関連する筋肉や靭帯にも影響が及び、痛みが増加します。

拘縮期

期間:通常4~12ヶ月

主な症状

痛みは次第に軽減されますが、肩関節の可動域は大幅に制限されます。 特に外旋(腕を外に捻る動作)や外転(腕を横に挙げる動作)が困難になります。

夜間痛はやや軽減するもの、肩の動かしにくさが増してきます。

病状

炎症自体は鎮静化し始めるが、拘縮による可動域制限が残ります。

回復期

期間:6ヶ月~2年

主な症状

痛みはさらに軽減され、肩の可動域が徐々に回復していきます。

日常生活での動作が少しずつ改善し、肩を動かすことが容易になりますが、完全な回復には長い時間がかかります。

病状

硬くなった関節が徐々に緩み、可動域が回復します。

リハビリや理学療法によって肩の機能が促進されることが多く、この段階での正しい運動療法が可動域の改善には重要です。

五十肩のセルフケア

  1. 五十肩のセルフケアでは、痛みがあるからといって肩を全く動かさないのではなく、痛みを悪化させない範囲で優しく肩を動かし、ストレッチを行うことが大切です。無理のない範囲で肩を動かすことで、関節の硬直を防ぐことができます。
  2. 背中や肩甲骨周りの筋肉、股関節の柔軟性も肩の可動域に影響を与えることがあるため、肩甲骨や股関節を中心にストレッチや運動を行うことをおすすめします。姿勢を改善することで、肩への負担を軽減することができます。
  3. 生活習慣の見直しも重要です。就寝時には、痛みのある方を下にして寝ることは避け、仰向けで寝る場合には腕の下に枕やタオルを置いて安定させると、痛みが軽減することがあります。
  4. さらに、食事面でも抗炎症効果のある食品、例えばオメガ3脂肪酸を含む魚や緑黄色野菜を取り入れることが、炎症の軽減に役立つ可能性があります。小麦類や添加物などの過剰摂取を控えることも意識すると良いでしょう。

痛みが強い場合は、専門科に受診し痛み止めを処方してもらい、まずは睡眠がしっかりと取れるようにしましょう。

症状がなかなか良くならないという方は、当院での施術を一度受けてみてください。

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