整形疾患: なかなか無くならない足の痛み【札幌円山整体院が教える足底腱膜炎について】

目次

足底腱膜炎とは

足底腱膜とは

踵から足の付け根まで伸びる強靭な靭帯のことです。

足の土踏まず(縦アーチ)を支える大事な機能を持っています。

足底腱膜は歩く時やランニングなどの際、地面と足部の衝撃を和らげるクッションの機能を果たし、吸収した力を蹴り出す際のエネルギーとして活用する役割も担っています。

足底腱膜炎とは

足底腱膜炎とは、その足の裏にある足底腱膜という組織が炎症を起こすことで発生します。

主な痛みの場所は親指の付け根、土踏まず、踵の3箇所です。

特に踵の痛みが最も一般的で、朝起きて最初に歩き出すときに強く感じられることが多いです。

症状と原因

症状

足の裏の痛み

特に朝起きたときや長時間座った後に最初に足を地面に着けたときに痛みが強くなります。

痛みの増減

活動を始めると痛みが和らぐこともありますが、長時間の立ち仕事や運動後に再び痛みが強くなることがあります。

腫れや炎症

足底に腫れや炎症が見られることがあります。

原因

足底腱膜炎の原因はさまざまですが、主に以下の要因が考えられます。

過度の負荷

長時間の立ち仕事やランニングなど、足底に繰り返し負担がかかる活動。

不適切な靴

サポートが不十分な靴や古くなった靴を履くこと。

足の構造

足のアーチが高すぎる、またはフラットフット(扁平足)の人。

体重増加

体重が増えることで足にかかる圧力が増加。

不良姿勢

不良姿勢により足底にかかる負担が増加。

姿勢と足底腱膜炎の関係

姿勢と足底腱膜の関係

足のアライメント

足のアライメント(配列)は全体の姿勢に影響を与え、逆に姿勢も足のアライメントに影響を与えます。

足が過剰に回内(内側に倒れる)したり回外(外側に倒れる)したりすると、足底腱膜に異常な負荷がかかり、炎症を引き起こす可能性があります。

骨盤の位置

骨盤の傾きや歪みは、下半身の筋肉のバランスに影響を与えます。

骨盤が前傾している場合、足底にかかる負荷が増加し、足底腱膜炎を引き起こすリスクが高くなります。

骨盤の後傾もまた、姿勢全体に影響を与え、足底腱膜への負担が増加することがあります。

腰椎のカーブ

腰椎の過剰な前弯(反り腰)は、体重が前方にかかりやすくなり、足底にかかる圧力が増します。

これが足底腱膜炎のリスクを高める要因となります。

歩行のパターン

姿勢が悪いと歩行のパターンも乱れやすくなります。例えば、歩行時に足を正しく使わずに引きずったりすることで、足底腱膜に不自然な負担がかかります。

歩行についてはこちらの記事も参考にしてください

姿勢改善の重要性

姿勢の改善は、足底腱膜炎の予防や治療において重要です。

ストレッチと強化

足底腱膜、ふくらはぎ、ハムストリングス、そして股関節周辺の筋肉をストレッチし、柔軟性を保つことが大切です。

弱い筋肉を強化するための運動も行いましょう。特にコアマッスルや足のアーチをサポートする筋肉を鍛えることが効果的です。

正しい靴の選択

足のアライメントをサポートするインソールや適切なアーチサポートがある靴を選ぶことが重要です。

姿勢の意識

座る、立つ、歩く際に正しい姿勢を意識することが重要です。

専門家に相談してアドバイスをもらうことも有効です。

足のマッサージは一時的なもの?

足底腱膜炎に対して足のマッサージは一時的な改善をもたらすことがありますが、持続的な効果は期待しづらいことが多いです。マッサージを行うことで一時的に筋肉の緊張が緩和され、血流が改善されることで痛みが和らぐことがあります。しかし、時間が経つと再び痛みが戻ってくることがあり、これは先ほど挙げた根本的な原因に対処できていないためです。

筋肉の硬さだけでなく、姿勢や身体の構造のバランスによっても影響を受けるため身体全体を変えていく必要があります。

オステオパシーではそういった根本の原因となるものに対して施術をしていきます。

身体のバランスや姿勢改善も行なっているので、足の痛みが気になっている方はお気軽にご相談ください。

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